インド旅行記4 インド人に騙されまくりの日本人たち

2日目のつづき


デリーのパヤールホテルに落ち着いた僕はこれからの予定を考える

ドミトリーには日本人6人
大学生のK君と同じく大学生のT君は僕と同じく日本からデリーに着いたところで、これから旅が始まるところ

もう一人の大学生、S君は初めての海外旅行が今回のインド。1週間前、デリーに着いたがやはり旅行代理店に連れて行かれ、高額のツアー(500USドル)を組まされ、アーグラー(タージマハルのある街)とバラナシ(ベナレス)にすでに行ってきたが、値段に合わない安っぽいホテルや下級クラスの列車。他の旅行者と会わせないようにしてるとしか思えない。少しずつせびられるお金...

これ以上このツアーにいられないと思い、昨日、ツアー途中のバラナシからデリーへ列車で逃げてきたとのこと
とりあえず、ここパヤルホテルに辿り着いたが、現金はほとんどない状態
いち早く日本に帰りたいと半泣き状態なのだが、帰りの航空券は2週間後。どうしたらよいか悩んでいるところだった

恐ろしや、インド
でも、インド歴が半日の僕にはどうしようもなかった


2階のロビーに行くと、今朝、デリー空港からのバスでコンノートプレースで一緒に降りた日本人がホテルにチェックインしようとしているではないか
朝は会話ができなかったが、お互い顔は覚えていた

彼「無事でよかったですね。いつここに来たんですか?」
僕「2時間以上前。リクシャーに乗ってから1時間後くらい」
彼「僕なんかいままで3時間くらい連れ回されましたよ。遠いところにある旅行代理店に連れて行かれて、ツアーを組まされそうになったけど、ツアーは絶対いらないって断ると、運転手がデリーに戻りたければ、30USドル払えと。
そのとき、今どこにいるか分からなくて、どうしようもなく払っちゃいましたよ」

あのとき、何がなんでも一緒にリクシャーに乗ればなんとかなったかもしれないのに。申し訳なかった

初めてのインドで、デリー空港から宿まで9割以上の旅行者が旅行代理店に連れて行かれるという噂は、まんざら嘘ではなさそう
僕が今まで生きてきた範囲の常識では考えられない
インドって、なんて国なんだ!?

パハールガンジー野菜市場前広場



ドミトリーの大学生K君は今夜ニューデリー駅発のバラナシ行きの列車のチケットをすでに持っている
僕もバラナシへ明日の夜出発しようと決心

K君がニューデリー駅の外国人用のチケットカウンター切符を買ったとのことで、連れて行ってもらった

地球の歩き方に書いてあるとおり、チケットカウンターは駅舎2階にあるのだが、その手前には、「チケットカウンターは今日休みだ」「俺がチケットを買えるところにつれてってやる」と言うインド人がいっぱい

おろおろしていた僕とは違い、さすがインド歴2日のK君、無視してどんどん階段を昇っていく

そして、辿り着いたチケットカウンターは広々とした部屋で、しかも、冷房がガンガン効いている
ソファーもあって、用もなさそうな外人が何人かくつろいでいる
そして、なんといっても、駅の従業員以外、インド人がいない。天国のようだ。すばらしい!!

ローカウンター越しに従業員と向かい合わせに座って、さらに混んでいないので落ち着いて切符を購入できる。もちろんコンピュータ管理
従業員もとても親切で、どんな質問でも答えてくれる。ぼったくりもない
良いインド人もいるんだなぁ

明日夜出発、バラナシに次の日の朝到着の冷房付寝台列車のチケットを無事購入
冷房を惜しみながらニューデリー駅を出て、パハールガンジーに戻った

パヤールの近くには、外国人旅行者が集まるゴールデンカフェ Golden Cafe というお店がある。ここにK君と一緒に行くと、日本人やヨーロピアンがたくさん集まっていた
インド旅に関するいろんな情報を聞くことができた


パヤルのドミトリーに戻ると、日本人男性2人が明日、デリー市内の観光バスツアーを申し込んだとのこと
朝から夕方まで各施設入場料と昼食は含まれていないが、見所に全部つれていってくれて一人150ルピー(約375円)。インド一般人向けの市内観光バスツアーのため激安
僕も行きたいと言ったら、そのツアー会社に連れてってくれて、無事予約完了。明日はデリー市内観光に決定


今日はこの後、パハールガンジー周辺を散策
そして、最近できたという、地下鉄にも乗車
これが、地下の駅に入るのに、空港並の警備と荷物検査
料金は普通のインド人にとって、かなり高いらしく(いくらか忘れた)、電車の中はガラガラ

いろいろやっているうちに、夜。
K君がバラナシへ出発の時間に

僕はK君をニューデリー駅まで見送りに行った
ニューデリー駅はホームが30番線以上ある、むちゃくちゃでかい駅
出発30分前というかなり早い時間に駅に着いのにもかかわらず、どの列車に乗ったらよいかわからず、駅員に聞いても、何度も違う列車を案内され、行ったり来たり

寝台車の入り口には名簿が貼ってあり、出発時間ぎりぎりでなんとかK君の名前を見つけた
K君はバラナシで久美子ハウス(詳細は後日の記事で)に泊まるとのこと。僕はバラナシの宿は決めてないと伝えると、またバラナシのどこかで再会を約束し、お別れ
列車はバラナシに向けてゆっくりと動き出し、走り去っていった

夜はやっぱりドミトリーの仲間とインド話
ツアーから逃げてきたS君はまだインドが嫌いな様子
みんなで慰める夜でもあった


パハールガンジーの夜

次は、3日目。デリー市内観光


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