3日目
僕が泊まっているカトマンズ、タメル地区のホーリーランドゲストハウスの従業員D君が言うには、今日はなんと年に一度のインドラ・ジャトラというお祭の日
ネパールの生き神「クマリ」が山車(”だし”と読みます。”おみこし”に車輪が付いたもの)に乗って、カトマンズの街を練り歩くそうだ
全然知らなかった。クマリが「クマリの館」から外に出てくるのはこの秋の大例祭・インドラジャトラの時だけらしい
本当にラッキーだ
クマリとは、ネパールの家庭の少女から選ばれ、親から引き離され、人間の姿をした女神としてクマリの館の中で育てられる
とっても神聖な少女なのだ
クマリの乗った山車は昼頃にダルバール広場にあるクマリの館を出発するらしい
まず、腹ごしらえ
ホーリーランドゲストハウス近くの食堂でネパール名物の「モモ」、ネパール式ギョウザを食べました
モモ(ネパール餃子) |
蒸した餃子で、上にかかっているのはカレー
餃子とカレー、意外に合う。とってもおいしい
まもなく正午、そろそろダルバール広場へ
昨日とは違い、たくさんの人が集まっている
外国人観光客よりも、地元のネパール人の数の方が圧倒的に多い
僕は階段状になっている建物の一部に陣取り、ネパール人と一緒にネパール国民の女神、クメリの登場を待つ
騒がしくなってきた。クメリが乗っていると思われる山車が近づいてきた
クメリの館の前 |
山車がやってきた |
うーん、遠くてよく見えない
もっと近くに行ってみよう
僕は建物の階段を降りて、山車のすぐ近くへ行ってみた
クメリ |
なんとか、クメリの写真を撮れました
山車の奥にいる女の子がクメリです(多分)
わからないって?
すみません。安物のカメラで、しかも撮影のテクニックがなく、ブレブレでした
クメリの乗った山車はタメル地区の方向へ行ってしまいました
これ以上、クメリを追いかける気力と体力はありませんでした
とりあえず、クメリ様を見ることができたので、これからのネパール旅行は幸運が続くこと間違いなし
明日は、カトマンズを離れ、ポカラに行くつもり
バスチケットを買わなければ
ホーリーランドゲストハウスで会った日本人に聞いた、親切で日本語を話せるネパール人が経営しているという、タメル地区の旅行代理店アティティツアーズへ行ってみました
入り口には「アティティツアーズ」とカタカナで書かれた看板がある
ビルの2階へ登り、アティティツアーズへ入る
「こんにちはー」
いきなり社長さんが日本語であいさつ
ホントに日本語ペラペラです。日本で働いていたことがあるらしい
それにとっても親切。これからのネパール旅行、いろいろと相談にのってもらえました
アティティツアーズの奥には、じゅうたんが敷いてある部屋があって、靴を脱ぎ、床に座ってくつろげるスペースがあった
そこには、日本語の本がいっぱい
自由に読んでいってもいいそうだ
日本人向けのサービスが充実。しかも無料
そうそう、ポカラ行きのバスチケットを買わなければ
明日の朝発、午後3時ころポカラに到着で450ルピー
安い。購入決定
バスチケットGET
また、カトマンズに戻ってきたときに遊びに来るねって約束してアティティツアーズを出て行く
ホーリーランドゲストハウスに戻り、屋上の共有スペースへ
日本人のKさんがいた
Kさんもサラリーマンバックパッカー。2週間で初ネパール旅行
Kさんも明日の朝、ポカラに向かう。アティティツアーズとは別の旅行代理店でバスチケットを購入したそうだ。600ルピー
やっぱり、アティティツアーズは安かったのかな?
オランダ人青年のSさんがやってきた
Sさんは、昨日ポカラからカトマンズにやってきたそうだ
ポカラはとってものんびりできて、すばらしいところだったとのこと
Sさんの話を聞いていると、はやくポカラに行きたくなってきた
Sさんもポカラからカトマンズのバスは600ルピーだったらしい
450ルピーはボロボロのバスだろうと言う
そして、Sさんが一言
Good Luck
えー そんなぁ
ちょっと不安になってきた
Sさんの旅話はとてもおもしろい
Sさんは大学を卒業してからオランダのアムステルダムで数年働いて、退職した
そのお金で今回旅をしている
半年前、日本製のシマヅの自転車を買った
それからアムステルダムからイスタンブールまで飛行機で飛んで、トルコ、イラン、パキスタン、インドと自転車で旅をしてきた
そう、チャリダー(自転車で旅するバックパッカーのこと)だったのだ
今は自転車をインドのゲストハウスに預けて、バスでネパールを旅している
こんどは、カトマンズからブータンへ飛行機で往復したい
でも10万ルピー(約10万円)もするから、ブータンに行くかどうか悩んでいるらしい
なんてクレイジーなオランダ人なんだ
でも、うらやましい。Sさんは旅をとっても楽しんでいる
自転車で旅行は僕には無理だけど、Sさんみたいに気ままに旅ができるっていうのは、最高の贅沢なんだなと思う
夜遅くなってきたので、解散
明日は、バスでポカラへ移動
ちゃんとしたバスに乗れるかなぁ?
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