インド旅行記8 ガンジス河で沐浴 ボートで火葬場へ

5日目 聖なるガンガー なんでもありのガンガー


昨日、バラナシの久美子ハウスに無事に到着
今日は、バラナシをのんびりと満喫

バラナシのガンジス河には、観光用のボートがいっぱい
川に近づくと、ボートのおじさんやお兄さんたちが、乗れ乗れと誘ってくる

メインガート(ダシャーシュワメードガート)付近は値段も高く、ボッタクリも多いが、メインガートから500メートルくらい離れた、ここ久美子ハウスの前のパンディーガート付近だと、比較的安く、良心的なボートが多い

手漕ぎ(もちろん、インド人が漕いでくれる)ボートで、1艘1時間120~200ルピー(約300~500円)くらい。何人乗っても同じ値段。でも6人くらいまでしか乗れない

客待ちしてるボート

早速、久美子ハウスで4人ほど誘って、バラナシのボートトリップ出発
シェアすると1人あたり30ルピー(約75円)くらい
ボートは前と後ろにインド人がいて、ほとんど後ろの人が漕いでいる
ガンガーは流れが穏やかで、漕ぐのはそれほど、大変ではなさそう

ボートを漕いでくれた男性


ボートまず、川の流れに逆らい、川上へ。

バラナシで有名なもののひとつが、火葬場
ヒンドゥー教徒にとって、バラナシのガンガーで火葬されることは、最高なこと。来世では、より上位のカーストに生まれ変わることができる
そのため、インド中から遺体が押し寄せ、1年中、24時間、火葬の火が消えることはない

バラナシには2つの火葬場があって、ひとつはマニカルニカーガート
大規模な火葬場で、常に4ヶ所ほど同時に火葬している
ここは、メインガートからも近く、観光客が多い。またその観光客を騙そうとするインド人も多い

もうひとつは、久美子ハウスのあるパンデーガートから上流にある、ハリシュチャンドラガート。こちらは小規模で、メインガートからも遠く、観光客は少ない。ボートはまずこちらの火葬場へ

川岸に薪を組み、その上に金色や銀色の布を被せた遺体を乗せる。
ガンガーの水を遺体に蒔いたり、お祈りをしたりして、ヒンズー教の儀式を行った後、薪に火をつけ、誰もが見えるところで火葬する
いわゆる野焼きだ
もちろん、こういったところは、今まで見たこともなく、人生の終わりというのを改めて考えさせられ、神妙な気持ち

なお、火葬場は神聖な場所なので、写真を撮ってはいけません
なので、写真もありません

ここでボートは折り返し、流れに任せ川下へ
バラナシの独特な街並みが見えてきます



ガンガーから見たバラナシの街並み


沐浴に集まる人々

水牛も沐浴??

ボートはゆるやかな川の流れに乗って、もうひとつの火葬場、 マニカル二カーガートへ

煙が上がってる辺りが火葬場

このガートは、周りの街並みと違って、焼けたススでこの付近だけ真っ黒
遺体の親族が火葬を見守る中、観光客がボートの上からその風景を眺めているのは、なんとなく申し訳ない感じがした

ここでもう一度折り返し、最初に出発したパンデーガートに向けて再出発

別のボートが近づいてきて、なんだろうと思ってよく見たらみやげ物を売ってました

おみやげ物屋のボート



ボートに乗っていると川面は風が通りやすいのか、結構涼しく、心地良い
実は、バラナシにいる間、ほぼ毎日ボートに乗ってました

ボートはパンデーガートに到着
1時間のボートの旅は大変満足でした



久美子ハウスのドミトリー部屋に戻ると、デリーのパヤールホテルのドミトリーに一緒に泊まってた、S君とT君が到着してました

二人とも夜行列車にもかかわらず、とっても元気
特にS君は、インド人にだまされデリーでの落ち込んでいた姿は、もう全くなく、インド旅行再出発に意気込んでいる



今日は、このあと、街をぶらぶらしたり、近くにあるモナリザレストランに行ったり、特別何もしない贅沢を味わいました



そして、ガンジス河といえば、やっぱり沐浴
インドの人は男性も女性も神聖なスタイルで、沐浴をしているのだが、
よく見ると、地元民らしき人たちは、この川で洗濯や、食器洗い、体洗い、歯磨き、子どもたちは水遊び、そして何よりも便もここでしているようだった

下水も浄化せずにそのまま流れてきているようだし、
火葬場からは火葬した灰を流すし、さらに、妊婦と子どもと蛇にかまれて死んだ人は火葬せずに遺体に石を括りつけて川に沈めるんだとか

なんでもありのガンガー

この川の水は衛生状態最悪、大腸菌がいっぱい
どうりでなんともいえない茶色っぽい色で水がにごっている
異教徒から見ると、とても神聖な川とは思えない。ただのドブ川...すみません
せめてもの救いは、臭いがほとんどない


でも、せっかくガンガーに来たんだから沐浴をせねば
宿のみんなでパンディーガート前の川に近づくと、川の中で遊んでいる子どもたちが、早くこっちへ来いと手招きをする

よし、思い切って川に入るぞー
足の指の先から恐る恐る水の中に入っていくと、意外に冷たい
目と口には絶対に川の水が入らないようにする

肩まで入ってみる。これは暑さを逃れられて、気持ちいい
子供たちが一緒に遊ぼうと、誘ってくる
神聖な気持ちというよりは、暑さを逃れるための川遊び気分

とうとう、沐浴しました。しかもそれから毎日
昼の停電時間の暑さ対策に沐浴は最高でした

沐浴する日本人とインド人



久美子ハウスに戻ると、今日、コルカタ(カルカッタ)から夜行列車で到着し、チェックインしたばかりのM君がいた
列車の中で、大変なことが起こったというので、聞いてみると、、、

バラナシまでの途中の駅で列車が止まったときに、ちょっとだけ列車外へ
バックパックは寝台の柱にチェーンでくくりつけておいた

すると、列車内でインド人たちが騒がしい
小さなバッグを持って、列車から走り去っていくインド人

まさかと思って、自分のバックパックを見に行くと、バックパックの一部をナイフでカットされ、 その中に入れておいた貴重品が入っている小さなバッグが抜き取られていた

入っていたのは、お金、航空券、カメラなど
そのままその駅で降りて、警察に行ったが、たぶん戻らないだろう
お金は分散して持ってたから、まだある程度残ってたけど、航空券はEチケットじゃなかったので、 再発行するはめに
M君が何より残念がってたのは、カメラに入っていた大切な写真
今までのタイやカンボジア、そしてインドのコルカタまでの旅の思い出がいっぱい詰まっていた写真がなくなってしまった

久美子さんからもアドバイスをもらい、元気を取り戻したM君
すごく前向きな彼は、みんなを心配させてはいけないといつも笑顔
とってもさわやかな好青年でした

インドの列車に乗るとき、特に駅に停車しているときは、荷物から目を離さないようにしましょう



今日はこれでおしまい
次は6日目。まだまだバラナシ


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